2016年10月10日

家中間善悪之帳

福岡藩の黒田家の文書の中に、 『家中間善悪之帳』 というものがあります。
如水公自筆と書かれたこの文書は、江戸初期の黒田家臣団の人間関係を記したものです。

例えば、「中悪敷衆」として、次のような記述があります。
一、村田出羽  ニ悪敷衆
  三好助兵衛
  堀平右衛門
  吉田七左衛門

これは、村田出羽と仲が悪い者として、三好助兵衛・堀平右衛門・吉田七左衛門の3名がいるということです。

逆に、「中よき衆」の項では、
一、井上周防   よく候
  堀平右衛門
  黒田内膳
  田代半七
  手塚久左衛門
  高橋伊豆
  岡九郎次郎
  川村少五郎
  高屋九左衛門
  生田万介

井上周防と友好的な関係にある者として、堀平右衛門から生田万介までの9名が挙げられています。

堀平右衛門という人物は、村田出羽とは仲が悪いが、井上周防とは良好な関係だったようです。

このような家臣団相互の人間関係は、官兵衛自身が調べて書き留めていったもので、戦いやその他の仕事をさせる上で、誰と誰を組み合わせると良いのかを考えていたようです。家臣の主(あるじ)というより、教育者という色彩が強かった官兵衛ならではのものかと思います。

思慮分別はあるが少し慎重な栗山善助と、剛毅だが猪突猛進の欠点がある母里太兵衛という対照的な二人を義兄弟とし、お互いの長所を伸ばし短所を矯正させたことは有名な話です。

posted by 仁四郎 at 15:58 | Comment(2) | 歴史一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰しています。
面白い記録がのこっているもんですね。
栗山って中津の和菓子屋さんですか。

私の大学の先輩に 母里さんがいます。
黒田家の家臣なのか、聴いて見ます。
Posted by いわなが at 2016年10月31日 18:13
確かに、中津市の和菓子屋の「栗山堂」さんは、栗山善助利安の末裔の方とのことです。
結構美味しい中津ういろうを作っておられます。
Posted by 管理人 at 2016年11月02日 22:50
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